日本の子供は給食の後に掃除の時間があるものですが、ドイツの小学校の場合は子供達が帰った後に清掃業者が入ります。
そんなドイツの小学校が綺麗かといったら、「うーん」。
特に、学校のトイレを使う機会があると、その汚さに、というか、使い方に驚愕。「わざと汚くしないと、ここまで汚くならないよね?」というレベルに汚いことがあるのです。
廊下にも目が素通りできないレベルのゴミが落ちていることがよくある。
先生たちも児童に注意はするみたいですが。
自分たちが掃除をするとか、せめて人が掃除をしているところを見ていないと、汚さないように使おう、という気持ちは芽生えにくいのではないかと思います。
個人の空間はとってもセンスよく綺麗にしていることが多い国ですが、公共スペースが荒れていることが多いのは、子供のころから掃除をするのが自分たちの中の誰かであること、掃除をする人の気持ちも考えること、をしつけられていないから、ではないでしょうか?
そんなことを考えるのは自分だけなのかと思っていましたが、インスタグラムでたくさんの海外在住者とつながる機会を得ると、同じことを考えている人がたくさんいることに気が付きました。
授業をした後に子供達に掃除の指導までしてくれる、日本の先生たち。ありがとう。
保護者会は夜
先生と親だけ、という個人面談は午後が多いですが、保護者が集まる保護者会は夜7時や8時に開始するのが当たり前です。
ワンオペで回している家庭はとても大変だと思う。学校が遠いおうちも大変なはず。なんせ、その日は送迎含めて学校まで三往復。
この保護者会がやたらと長引くのもありがちな話。帰りが10時をすぎるのなんて珍しくない、と覚悟して挑んでおけばいいでしょう。
なぜそうなるか?一般的にドイツというのは、何かを決める時に全ての意見を拾ってから決める、というやり方を取ること。それから議論好きであること。このあたりが原因でしょうか?
でも、わざわざ手を挙げてまで発言する価値がないことまで言わずにいられない人たちがこういった場を長引かせます。「うちの子の場合はこう」レベルのことを・・・。
三年生になるとプールの授業がある
日本の小学校はプールが校内にあるものですが、プールがある小学校は極めて珍しく、近くの市民プールに周辺一体の小学校の生徒がプール授業を受けに行きます。
そのせいか?プールの授業があるのは小学校3年生の数カ月だけです。
そして、そのプールの授業に先駆けて、「タツノオトシゴ級は取っといてね」ということになっています。タツノオトシゴ級というのは、25メートルをドイツ式の平泳ぎで泳ぎ切れて取れる級です。(その他にもいくつかできないといけないことがある)
それはつまり、3年生までに水泳教室に通うなりなんなりして泳げるようになっておいて、そして水泳教室なりなんなりの機関でテストを受けて証明を取得しておきなさい、ということです。
そのための1週間集中コース、というのは長い休みの時にあちこちで開かれていますが、その期間で合格できるのは小学校入学してからの子供がほとんど。集中コースに関しては早くから通わせればいいというものでもなさそう。
それができないとどうなるか。奇跡的に授業中に泳ぎをマスターして先生にアピールができたりしない限り、ばっちり悪い成績がつきます。
プールの授業の指導をプロに委託する学校もあるようですが、体育の先生が指導する場合もあります。
指導の仕方も日本とは違い、先生は入水しません。
人数が多いので、入水したら全体に目が行き届かなくなるから、というのが理由だそう。
水泳教室でもプールでも、親がお金と時間を割いて通わせないことには泳ぎの技術というのはなかなか身につかないものなので、なんだか腑に落ちないんですが、考えてみれば水泳に限らず、世の中にはそういうことって他にもあるかもしれません。
まとめ
日本の公立の小学校、しかも自分が小学生だった昭和の時代と比較すると、違っている点は無数にあり、これでも全部を書ききれていません。
総じて言えるのは、州によってかなり違う。そして、学校ごとにも校長の裁量に任される部分が大きく、日本の幼稚園が幼稚園ごとに異なる方針を打ち出しているレベルで学校ごとに特色があります。
それに加えて、担任による色もあり、担任の裁量に任せる部分が大きい方針の学校だと、さらにクラスごとに色々違ってきます。
みなさんも、お子さんが楽しい学校生活をおくれますように!(うちは全面的に満足している、とはいいがたい家庭です)
コメント