ドイツにて乳がん早期発見のためにマンモグラフィー検査を受けた体験について、事細かく書いてみます。
日本ほど病気の早期発見に前向きでない印象のドイツですが、マンモグラフィーによる検査の保険適用対象年齢が日本に比べて高い!しかも、2024年の7月1日からは75歳ですって。衝撃。
ちなみに、そもそも日本人の場合は乳がんに罹患しやすい年齢が西洋人よりも低いそうなので、75歳まで検査をしないのはちょっと怖いですね。(他の東洋人については未調査)
健康保険負担で検査が受けられる年齢は、加入している保険会社によって異なるかもしれないし、相談する医師の判断によっては早めに検査が受けられる場合もあります。詳しくはお問い合わせを。
特定の年齢に達さずして自費負担なしで検査を受ける
私の場合はまだ50歳にはなりませんが、婦人科で定期検診を受けた際に、高リスクグループに属するということで、マンモグラフィーを受けるように、という紹介状をもらう流れとなりました。
婦人科でなくとも、かかりつけの一般医のもとでも紹介状を書いてもらえます。
まずは予約
検査をしてくれるのは放射線科。その中でも、マンモグラフィーの設備がある施設は限られています。そして、ドイツあるあるですが、そんなすぐに検査の予約がとれません。結構待ちます。
当日の流れ
受付
受付をすると問診票を渡されて、それに書かれた質問に答える、というのは、初診だったり、検査のためだったりするとよくあることですが、今回のは難解でした。聞かれたのは次のようなこと。
問診票をなめんなよ
イエスかノーで答えるようになっています。
1。家族の中に乳がんの人が3人いる
2。家族の中に乳がんの人が2人いる。そのうちの1人は診断当時50歳未満だった
3。家族の中に乳がんの人が1人、卵巣がんの人が1人いる
4。家族の中に乳がんと卵巣がんの人が1人いる
5。家族の中に卵巣がんの人が2人いる
6。家族の中に両方の乳房の乳がんの人が1人いて、その人は診断当時50歳未満だった
7。家族の中に乳がんの人が1人いて、その人は診断当時35歳未満だった
8。家族の中に乳がんの男性が1人いる、そして乳がんと卵巣がんの両方の人が1人いる
似た質問の羅列!しかもドイツ語。自動翻訳も通して再確認しましたが、この理解で本当にあってんのかなぁ。
イエスの数が多いほどリスクが高いとか、上の項目の方がリスクが高いとか、そういう追加情報はなしです。
いよいよ挟まれに行く
質問票を記入し終えると診察室に呼ばれ、上半身裸になり、ピアスやネックレスは外すように言われます。腕時計等はそのまま。
今回私を挟んだのはこちら。
正面に出っ張っている部分は、患者の胸の位置に合わせて上下に高さ調整できるようになっています。ちょうど身長計のくちばし部分が柱部分を移動するように、スライドさせます。
このテーブル部分に胸の肉をのせ、上からギューッと床に対して並行に挟んでレントゲン撮影をします。
と、いうのは知っていましたが、この一回だけではありません。
この出っ張っている部分は柱の上下を移動するだけでなく、バトンのように回転させることもできるようにもなっていまして、それでもって今度は胸肉を床に対して垂直にもつぶして再度撮影します。
この時には副乳も一緒に入れるようになっているようで、腋の近くの「ハミ肉」も一緒に挟みます。
技師の方はできる限りの肉と皮が挟まれるように、体の重心のかけ方や腕の位置、顔の位置まで詳しく調整するため、つきっきり。
仕上げの超音波
これでおしまいかと思ったら、技師さんが退場するのと入れ違いに医師による超音波検査と、レントゲンの結果の解説となりました。
幸い異常はありませんでした。
マンモは痛いのか?
ハリがある人は痛いはず。胸が成長中だったり生理前だったり妊娠・授乳中だったりすると・・・想像するだけで痛いです。
あと、胸の裾野が広い人も痛いと思います。遠くからかき集めてきて潰すことになるので。
最初に撮ったもので不都合があったようで、終了後に撮影のための部屋で長らく待つ時間がありました。その間に撮影画像が出ているモニターを撮影。
よーく見てみると、4枚の写真のそれぞれに「small breast」と書かれているのが個人的に面白かったです。
やってみて
受けることを勧められているとか、うけたほうがいいと思うけれど迷っている方、こんな感じです。
何かが見つかってしまったとしても、そこでみつからなければ病状が進行してしまうかもしれないので、治療のきっかけができてラッキー!
そして、ハリもボリュームもない小胸なせいか、痛みもお腹の二段腹を掴む程度の痛みで、むしろ全然痛くなかったので、こんなケースもありますよ、ということです!
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