6ヶ月以上滞在するよ、どうしたらいいの?
ドイツの場合、入国後6ヶ月は日本の免許に翻訳をつけてドイツで運転をすることが容認されますが、6ヶ月を超えて滞在をする場合は、その期間の間にドイツの運転免許証に書き換える必要があります。(ドイツ外務省の「運転免許証について」という日本語のページによれば、滞在期間が一年に満たないことが証明できる場合は例外も認められる可能性があるそうです。州によって対応が違うので、要確認。)
書き換えの方法について詳しくはこちら ➡ 在ドイツ日本国大使館ホームページ
書き換えると、ドイツの免許と引き換えに日本の免許はドイツの運転免許センターに回収されます。
書き換え後の日本の免許証がどうなるかについてはこちら
ドイツのみならず、EU加盟国の場合はEU諸国以外の第三国の運転免許証を二重に所持することをEU指令で禁じているので、回収されることはやむを得ません。
しかし
日本では、運転免許証は免許の証明書としてだけではなく、重要な身分証明書としても用いられているといった事情があり、こうした事情を理解し、ドイツ当局はドイツ側方針として、回収された日本の運転免許証を、後日、ドイツ運転免許センターから在ドイツ日本国大使館宛に送付する運用をとっています(ただし、現状では必ずしも全ての免許証が送付されているわけではありません。)。
在ミュンヘン日本国総領事館の運転免許証切り替え等のページから抜粋
お願いすれば免許は両方保持できる
基本的に免許証と名のつくものは一つしか持ってはいけないけれど、お願いすれば返してもらえます。
経験者語る
日本人だけ例外なんてわけがない、と聞き入れてもらえず、返してもらえなかった
日本ですぐに必要なんだ、身分証明書として使うんだ、と説明すれば返してもらえた
金銭と引き換えに返してもらえた(これは、書き換え手数料だった可能性も???)
何も言わずとも回収もされなかった
つい先日(2023年3月頃に書き換えをされた方の体験談では「日本の免許はキープしたいか?」と職員から聞かれたそうです。手数料は56ユーロだったとのこと。
インスタでのアンケートの結果から推測するに、日本人が多く住む都会(フランクフルトやデュッセルドルフなど)ほど、現地の免許センターの職員も日本人からのこのリクエストに慣れており、返してもらいやすい印象。
ほかの国は?
回収後に在外日本大使館の方に送られ、特に手続きをせずとも待っていれば大使館から「回収しに来るように」と連絡がきた
全く回収されなかった
回収された
と、まちまちな体験談が寄せられました。国ごとにまちまち、ではなく、同じ国の間でもまちまちです。そもそも回収しない国もあるのでしょうけれど、以前は回収していたけど、後々回収をしない体制に変わった、という国も、地域や担当者によって対応が徹底されていないようです。
ドイツの免許に書き換えた後の日本の免許に何か変化はあるのか?更新したらどうなるのか?についてはこちら
免許証をドイツの免許と交換しちゃったよ、どうしよう
ドイツの方で、もう渡しちゃったよ、という人も、このページから日本大使館側に申請して手続きを始めることも、理論上可能です。➡https://forms.office.com/r/0a5P6NnPUp
ただ、開いてもらえば分かるのですが、ものすごい逃げ口上で始まります。
・運転免許センターから大使館には必ずしも全部送付されてないよ
・時間かかるよ(最低で3ヶ月)
・在留届、転居の届けをちゃんと出してないと難しいよ(送り返す前に現住所を確認をするなんて約束しない、ということ。申請から送付まで時間がかかるから、ということもあるでしょう。)
・大使館に運転免許証がちゃんと送られてきた時にしか返事もしないよ
・おまけに、日本の免許証がなくても、ドイツの免許証にJAFの翻訳をつければ一時帰国の時には日本で運転できるよ!!
・・・てことで、無理に取り返さなくても良くない?諦めたほうが良くない?期待するなよ!やりたくないんだよなぁ、と思われてそうな
経験者語る
夫婦それぞれの分の手続きをしたのに、返してもらおうと思ったら一人分しか戻ってこなかった。(複数)
せっかく戻ってきかけたのに、途中でDHLが紛失した。
自分が住む地域では、免許センターに回収され、帰国の際には返還請求をすれば返してもらえ、戻ってきたら再びドイツの免許と交換。しかし、預けている間に日本の免許の有効期限が切れたら、その時点で破棄されるらしい。
私自身はつい先日返還を求めて免許センターにコンタクトをとりました。その結果、
「外国の免許の保管期間は3年間と決められている。それでも一応余裕をもって10年保管したが、請求がなかったので破棄しました」
と返答が来ました。
返してもらえなかったら再発行
この場合、紛失したとして日本で再発行を求める手続きをとることになります。
「最初からそうすればよかったんだよ」と免許センターで言われた人もいました。
再発行のためには免許の有効期限内であることがベストですが、期限が切れて6ヶ月以内であれば技能試験も学科試験も免除されます。
6ヶ月以上たっている場合、諸条件を加味して、やむを得ないとみなされた場合には、免許証は再発行されますが、この条件は複雑なので、警察庁のHP内、「海外滞在中で日本の免許をお持ちの方」のページを参照にした上で、それでも不明瞭な場合は各都道府県の運転免許センターに問い合わせるのがいいでしょう。
返してもらわない、という選択をとると
返してもらわないという選択をするとどうなるのでしょうか?
日本では運転できない?いえ、できます。JAFに依頼して翻訳をつけてもらえばいいのです。日本に入国してから1年の間はこの方法で運転できます。
一度翻訳をつけてもらうと、免許証に変更事項が出ない限りはずっと使えます。ドイツの免許証は大体15年有効※なので、翻訳は相当の間使えると思って大丈夫です。
※2013年1月18日以前に発行されたドイツの運転免許証は2033年1月19日まで有効。 2013年1月19日以降に発行されたドイツの運転免許証は、15年毎に更新が必要。
ドイツの免許証は更新をするにしても15年毎。更新の費用や時間、それに合わせて帰省のプランを組むなどのストレスから解放されます。
ただし、住所を証明する身分証明書としての運転免許証、としての運転免許証がないと、海外在住者の私たちは日本での色々な手続きでつまづくシーンがあるのです!
たとえば、昨今増えてきたSMS認証に対応するためSMS受信ができる日本の携帯電話番号を取得したい時とか・・・。
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