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ドイツで眼鏡を買うとこうなる

眼鏡っ子の視力が悪化

先週長女の眼鏡を新調しにFielmannに行ってきたので、ドイツで眼鏡を買うというのがどういうことなのか、健康保険のことやFielmannが提供する追加保険かかった費用などについて記録を残しておこうと思います。

我が子の眼鏡歴

うちの三姉妹のうち長女は、小学校2年生の終わりごろから眼鏡が必要になりました。半年おきくらいに度数を計測に眼科に通っていたのですが、6年生になったあたりで視力の変化が落ち着いてきたので定期健診が1年おきになり、そろそろ見え方が悪化してきたという本人の自己申告により眼科に行ったところ、レンズを新調しなくてはいけないことがわかりました。

子供の場合はこれに注意

学校健診はない

日本の場合は今でも学校健診というものがあり、任せておいても視力検査をしてくれるみたいですね。症状が出てくる前に医者と関り予防をしておこう、というのは常識かと思いきや、実はこれ日本的。

ドイツの場合は、歯科医が学校や幼稚園にやってきて虫歯があるかをチェックしてくれ、磨き方指導をして歯ブラシや歯磨き粉をくれる、くらいのことはありますが、それ以外のことは何も期待できません。

学校で視力検査はしないと思っておいたほうがいいです。

視力検査は医師のもとで

日本の場合は眼鏡屋さんでも計測してもらえるはずですが、ドイツは眼鏡屋さんでの計測は13歳からだそうです。子供の場合は正確に計測するのが難しいからだそう。

設備や子供の視力の性質によるものではなく、子供の生態的に性格に計測しにくいから。

視力検査は定期健診ですることもあるので小児科にも設備はありますが、うちのかかりつけの小児科からは眼科で検査するよう指示が出て紹介状をもらいました。紹介状がないと検査をしないかどうか、はそれぞれの眼科の判断次第なので、要問合せです。

眼科で検査をすると眼鏡の処方箋が出て、それをもって眼鏡屋さんに行きます。

うちの子の場合は基本の眼鏡とスペアの眼鏡の2本作れる処方箋でした。

健康保険で眼鏡を買う

何が自費か

成人に関しては、眼鏡代を支払う健康保険会社とそうでない健康保険会社がありますが、子供の場合は基本的に健康保険から費用がでます

ただしレンズ代金のみです。フレーム代は自腹です。

そこでFielmannが広告で高らかに宣伝している、null Tarif (無料)です。

サイトに商品ラインナップのページがありました。子供用だけでなく大人用も。別におかしなフレームではなく、ただちょっと選択肢が少ないかな、という印象です。

子供の場合は健康保険にレンズ代金をもってもらえば、完全無料で眼鏡を作ることができます。

健康保険が代金をもってくれるレンズというのが、ベーシックレンズのみ。

圧縮もなければ反射防止もないし、曇り止めとかUVカットとか、何もついていない丸腰のレンズです。

black framed eyeglasses
Photo by Marta Branco on Pexels.com

自費でないフレーム

フレームの代金は無料でなければいくらくらいかというと、実は10ユーロくらいからあるんです。子供のフレームだと高いものでも100ユーロほどでした。サイトで商品が見れます。こんな感じ

自費にするか?保険負担で買うか?

健康保険負担の眼鏡のメリット

当然、財布が痛まないことです。

健康保険負担の眼鏡のデメリット

まず、レンズの性能が悪いです。注文してみないことには厚みや強度はわかりませんでしたが、反射防止加工をつけていないレンズというのは、驚くほどギラギラでした。

そして、健康保険負担の基本レンズに自費でオプションをつけるという選択肢はありませんでした

それに加えて、健康保険負担のレンズには追加の任意保険もつけられません。追加保険をつける必要もないといえばないですが。

逆にいうと、自費でレンズを購入する時に追加料金で任意保険に入ることで費用の負担を少し軽減することができる可能性がでてきます。

追加の任意保険とは??

料金

Fielmannの場合はHanseMerkur社の保険が提供されています。近視のみなので、年間10ユーロでした。遠近両用メガネの場合は年間50ユーロだそうです。

保険で何が負担されるか

あくまで私の解釈なので、違っていても責任はとれません。

「無料」の眼鏡に保険をかけると

保険に加入した時点から、「無料」の眼鏡をもう一つ「無料」でつくることができる。

度が変わった場合(規定の数値以上の変化に限る)、「無料」のレンズと取り換えることができる。

眼鏡が壊れた場合は「無料」の眼鏡を無料で作れる。

2年後たつとまた「無料」の眼鏡を無料で作ることができる。

えーと、ちょっと意味がわからないんですが。

「無料」といっていますが、「無料のレンズ」があるわけではなく、レンズ代は必ず発生し、「無料」といっていても、結局それはフレームの話のようです。(健康保険負担で無料に「する」というのはまた別の話)

「無料」でない眼鏡に保険をかけると

「無料」でない眼鏡を買う時には15€割引してもらえる。遠近両用の場合70ユーロの割引。

保険加入二年以内に度が変わり(規定の数値以上の変化に限る)、新たなレンズをFielmannで購入する際、オプションをつけたレンズの70パーセントの金額分が差し引かれる。

二年経過した後、次の眼鏡を作る際に15ユーロ引き。遠近療法の場合は70ユーロの割引。

うちは子供なので2年以内に度が変わる方に賭けて保険に加入しましたが、2年後には20ユーロ。度が変わらなかったら5ユーロの損です。

自費負担のレンズとは?

自費で注文したレンズ

うちの場合、

素材(Material)がAD — 厚みを圧縮して薄くしたレンズ

矯正度(Stärke/Typ)のタイプがEL

トーン(Tönung) FBL

Vergültung SHC 

というオプションをつけてレンズ一枚が49,50ユーロ。左右で199ユーロ、+フレーム代です。

はい、皆さんこれで全部わかりましたね?

いや、わからない。なんのこっちゃ?

レンズのスペックの暗号を解読する

MaterialがAD ・・・ 厚みを圧縮して薄くしたレンズ

TönungがFBL・・・色なし

SHC・・・Superentspiegelung(反射防止), Hartschicht(硬化加工), Cleancoat: Crizal(汚れ防止コーティング)

健康保険「も」利用する

眼鏡屋さんのアドバイスで、処方箋道理のオプション無し丸腰眼鏡も注文しておきました。何かあった時のためのスペアです。これには無料のフレームをつけました。処方箋は眼鏡を2本作れる内容だったのですが、さしあがり二つはいらないので一つだけにしました。これで、結果的に健康保険による特典も一応半分は使ったことになりました。

かかる時間

眼鏡屋さんとはいえ、予約をとってから向かうか、週末ならば特に朝いちばんに突撃したほうが良さそうです。うちは予約をとってから行きましたが、それでもそこそこ待たされ、帰るころには入り口付近には行列ができていました。

注文後、出来上がりまで約2週間だといわれましたが、出来上がりをメールで知らせてくれるようメアドを登録しておいたところ、1週間かからないうちに「ピックアップ可能」とお知らせがきました。

眼鏡を作るなら結局どこ?

子供に関しては住んでいるところで作ったほうがいいように思います。壊したりするし、度が変わっていくので。保険に入らなくても、フレームに保証はつきます。何かあった時にかけこめる場所が近くにあったほうが安心できませんか?

大人に関しては・・・

ここで紹介した眼鏡屋さんが唯一のものではなく、いろんな価格やサービスがあると思うのですが、ここで少数派に属する私達には壁が。

フレームが合わない!

その原因は鼻の高さじゃない。いや、鼻の高さもあるかもしれないけど。

問題は、鼻の始まる位置です。イラストはちょっと誇張しましたが、なんにしても彫りが深いと言われる人たちに比べると、眼鏡が乗る場所はまだ平坦なのです。

だから私たちには高さのある鼻あてが必要。そういう眼鏡の選択肢が広いのは、やはりそういう平たい顔の人たちが多い国。

そこに行けない場合はどうしたらいいか?

日本人が多い町には日系の眼鏡屋さんもあり、日本人のフィッターさんが眼鏡を調整してくれるそうです。

それも無理で、古いフレームは持っている、という方に朗報。手持ちのフレームにレンズだけ入れることが可能だそう。レンズ代も安くはありませんが、日本に帰る旅費に比べれば安いもの。

以上、眼鏡を作った話でした。眼鏡屋さんも色々あるので、もっと広く比較検討しても良かったんですが、保険にも入ってしまったので、うちはしばらくこの店を利用し続けそうです。

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