
ドイツのスーパーで返品交換をする時、そういうことを受け付けてくれるサービスカウンターがあるお店はそこに行きます。では、それがない場合は?
観察していると、ほとんどのローカルは、お店の出口から入店し、レジの外側でレジ係の店員さんが「はい、あなた。返品?」と声がけしてくれるまで気長に待っています。
しかし、これが返品交換方法の唯一の正解だとしたら、随分不条理なやり方だと思っていました。
そもそも、出口側の自動ドアは外からは開けられず、誰か出てきた時になだれこまないと入れない。
しかも、自動ドアは暖房冷房の効率のためか二重になっているので、最初の関門を抜けた時には次の関門は閉まっているので、二人の客が買い物を済ませて出てくるまでは中に入れないのです。
なのに、本当にこうしなきゃいけないって本当!?
そこである時、店員さんに聞きました。そしたら、こんな回答が返ってきました!
「普通に入り口から入って、他の買い物はせずにまっすぐレジの列に並んで返品して。」
私は買い物のついでに同時に返品しようとして文句を言われたことがあり、レシートもあるのに!と、納得がいかなかったんですが、これで分かった気がします。
レシートを拾って、店内でレシートの商品をピックアップ、それを「返品だ」といつわり現金を巻き上げる、という犯罪行為と見分けがつきやすいように、返品と購入は同時にさせないようにしている。
疑わしい時には監視カメラを見直すんではないでしょうか。その時に、入り口からレジに直行してるとシロ、という風に。
私が聞いたのはAldi Südの一店員なので、ドイツ全国のどんなお店でも通用するかは保証しかねますが、出口がこんなふうに作られていて返品がしにくい店の正解は、多分このやり方です。
先週も衣料品を返品しに行ったんですが、いまだ出口から入るほうが疑われなくていいんじゃないかと心配な私は最初は出口からの侵入を試みました。
すると、出てきた人の横を通って一つ目の自動ドアは逆流できたんですが、その後に誰も出て来ず、二つ目の自動ドアがいつまでも通れない!そこで、諦めて再び店外に出て、入り口から入り直して無事返品。
自分が店員に聞いて得た回答が間違いではなかったことが確認できたわけですが。
入り直した時に、みなりがいいマダムに話しかけられました。

出口の前にいたら、出てきた人に、「ここは出口なんじゃ、どかんかボケェ!」て罵倒されたのよ!
と。
「すぐ罵る人っていますよねー!」とマダムを慰め、正真正銘のエレガントマダムでも罵倒される時があるのね、と安心したりなんかしたんですが。
多分、マダムが出口前で足をとめたのは、返品したかった私がそこから一度中に入ったから。
そして、出てきたオバさんがイライラしてたのは、おそらく私がすれ違いに逆流して入ったから。
ごめんなさーい。
でも、だからって品性なく人を罵倒しないでくださーい。
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